梅浦康平 個展「みえかくれするもの」
2024年4月15日 〜 2024年4月20日
銀座 ギャルリ・シェーヌ
場所:東京都中央区銀座6-13-4 銀座S2ビル1F
TEL:03-6264-2951
オリジナリティ溢れるくす玉制作やアートディレクターとしてデザイン制作の実績を持ちつつ、2015年より独学で油絵を中心とした絵画作品の制作をはじめた梅浦康平(うめうらこうへい)が初の個展を開催します。2023年には「上野の森美術館 第36回日本の自然を描く展」においてニッポン放送賞を受賞。今回は梅浦康平独自の視点で「みえかくれするもの」をテーマに大小10作品を展示いたします。
梅浦康平
1978年東京生まれ。慶応義塾大学卒業。
<グループ展>
2021年 「FACE 展2021」SOMPO 美術館(東京)
2021年 「ACT 大賞展」The Artcomplex Center of TokyoTokyo(東京)[’20]
2023年 「第90 回 独立展」国立新美術館(東京)[’19 、’21 、’22]
2023年 「Pieces」ギャラリー向日葵(東京)
<受賞>
2023年 「第36 回 日本の自然を描く展」上野の森美術館 ニッポン放送賞(東京)
この度、銀座にて初の個展を開催する運びとなりました。
独学で油絵を学び、油絵絵の具のもつ物質的なテクスチャーをいかしながらドローイングするように作品を作成しています。
今回は昨年以降に描いている大小の平面作品10 点程度を展示いたします。ホワイトキューブのシンプルな空間で作品の色彩、形、マチエールのおもしろさを肌で感じてもらえる展示になっています。さまざまなメディアが勃興するなかで絵画の可能性をあらためて問いかけています。
作品は、自他の身体、口にする果物や食べ物、身近にある生物など、それらのイメージを媒介として日常的・一般的現象を、非日常的で冒しがたい絵画独自の価値へ変換しようとする試みです。
描きたいイメージと、描く中で派生してくるイメージ。その間に、その奥行きの中に私の作品はあります。ソーシャルメディアで映像を見て、スクラップを見返しながら、スケッチや試し描き、絵の具や塗り重ね、それらを繰り返しながら相互のイメージが重なり合ってその間に新しいイメージが派生してきます。
私は常に矛盾の中で制作しています。矛盾した考えを持つことで人生に活力を得ています。デジタルなインスピレーションを心地よく感じるからこそ、実在のマテリアルや目にする景色に刺激を感じます。都会の生活に疲れたひとびとが田舎くらしに憧れを抱くように、手先を動かしながら大量の情報を得ることができるデジタルな世界と、体を動かし画材を駆使しながら作る絵画で表現することの2つを行き来しています。 by 梅浦康平